1日のスマホ利用時間は?平均と「使いすぎ」の目安を考える
朝、目覚ましを止める。
天気を確認する。
メールやLINEを見る。
ニュースを読む。
地図を開く。
写真を撮る。
動画やSNSを見る。
少し使っただけのつもりでも、夜にスクリーンタイムを確認すると、
こんなに長く使っていたのか
と驚くことがあります。
では、みんなは1日にどのくらいスマートフォンを使っているのでしょうか。
NTTドコモ モバイル社会研究所が2026年1月に全国15〜79歳を対象として行った調査では、仕事・学校以外でスマホからインターネットを利用する時間の推計平均は、1日153.9分でした。時間に直すと、約2時間34分です。2023年の111.2分から、3年間で約43分増えています。
ただし、この数字はスマホを手にしていた時間すべてではありません。
調査対象は、検索、動画、SNS、ゲームなどを含む私用のインターネット利用時間です。仕事・学校での利用や、通話、カメラ、時計、オフラインアプリなどが含まれない可能性があります。したがって、スマホ本体に表示されるスクリーンタイムとは一致しません。
結論からいうと、
日本のスマホでの私用インターネット利用は、平均すると1日約2時間半。
ただし、年代や利用目的による差が大きく、平均だけで使いすぎとは判断できない
ということになります。
大切なのは、時間そのものよりも、
- 睡眠を削っていないか
- 仕事や家事が止まっていないか
- 使ったあとに満足しているか
- やめたいのにやめられない状態ではないか
を確認することです。
結論:平均は約2時間34分、4時間以上の人も23%

2026年の調査では、プライベートでスマホからインターネットを利用する時間の推計平均は153.9分でした。
利用時間の分布を見ると、
- 1時間未満:31%
- 4〜6時間未満:14%
- 6時間以上:9%
となっており、**4時間以上使う人は合計23%**でした。
2023年には4時間以上の人が12%だったため、3年間で約2倍に増えています。
平均約2時間半という数字だけを見ると、
自分は4時間だから、かなり使いすぎなのでは
と思うかもしれません。
しかし、4時間以上利用する人も約4人に1人います。
珍しいほどではありませんが、生活への影響を確認したい長さではあります。
「スマホ利用時間」と「スクリーンタイム」は同じではない

スマホの利用時間について調べると、数字が大きく違う調査が出てくることがあります。
その理由は、何を「利用」と数えているかが違うためです。
私用のインターネット利用時間
- SNS
- 動画
- 検索
- ニュース
- ゲーム
- ネットショッピング
などを、仕事や学校以外で使った時間です。
スクリーンタイム
スマホの画面が表示され、アプリを使っていた時間です。
端末の集計方法によっては、
- 電話
- カメラ
- 地図
- メモ
- 電子書籍
- 仕事用アプリ
なども含まれます。
スマホを所有していた時間
ポケットや机に置いていた時間も含むため、実際の利用時間とは別です。
したがって、自分のスクリーンタイムが3時間でも、統計の平均2時間34分と単純には比べられません。
比較するときは、
同じ条件で測られた時間か
を確認する必要があります。
若い年代ほど利用時間は長い
スマホのネット利用時間には、年代による差があります。
2026年の調査では、男女とも若い年代ほど利用時間が長い傾向があり、特に10代女性では、過半数が1日4時間以上スマホからインターネットを利用していました。
2025年の調査でも、15〜29歳の男女の約6割が1日2時間以上利用していました。
さらに、15〜29歳では、
- 女性の17%
- 男性の15%
が1日6時間以上スマホでインターネットを利用していました。
若い年代は、スマホ一台で、
- 友人との連絡
- 動画
- 音楽
- ゲーム
- 勉強
- 買い物
- 情報収集
まで行うことが多いため、利用時間が長くなりやすいと考えられます。
中高年の利用時間も増えている
スマホを長く使うのは若者だけではありません。
2023年から2026年にかけて、40代以上では利用時間の増加幅が大きく、特に60〜70代では推計平均が約50分増えました。
スマホは現在、
- 家族との連絡
- 写真の共有
- ニュース
- 動画
- ネット通販
- 銀行や決済
- 病院や交通機関の予約
- 行政手続き
などにも使われています。
以前はパソコンや電話、紙で行っていたことがスマホへ集まれば、利用時間が増えるのは自然です。
「時間が長い=すべて遊び」とは限りません。
子どものスマホ利用時間はどのくらい?
小中学生を対象とした2024年の調査では、1日平均のスマホ利用時間は、
- 小学生低学年:38分
- 小学生高学年:78分
- 中学生:145分
でした。
中学生になると、平均で2時間を超えています。
また、子ども本人がスマホを所有している場合、小学生高学年では平均利用時間が2時間を超えていました。
スマホを持っていない中学生でも平均1時間を超えており、家族の端末を共有している可能性が指摘されています。
子どもの場合は、時間だけでなく、
- 勉強目的か
- 友人との連絡か
- 動画やゲームか
- 夜遅く使っていないか
- 家族でルールを共有できているか
を見ることが重要です。
2時間なら適正で、4時間なら使いすぎなのか
誰にでも当てはまる「1日何時間まで」という線引きはありません。
同じ4時間でも、内容は大きく違います。
Aさん
- 地図:30分
- 電子書籍:1時間
- 家族との連絡:30分
- 学習動画:1時間
- SNS:1時間
Bさん
- SNSのおすすめ投稿:2時間
- ショート動画:2時間
二人とも合計4時間ですが、使ったあとの感覚は同じとは限りません。
Aさんは目的を達成して満足しているかもしれません。
Bさんは、
見るつもりはなかったのに、気づいたら4時間たっていた
と後悔するかもしれません。
利用時間の数字だけでは、スマホが生活に役立っているのか、生活を圧迫しているのかまでは分かりません。
長時間利用でも問題が少ない場合
次のような使い方なら、時間が長くても、すぐに悪いとはいえません。
- 仕事や学習に必要
- 読書や創作に使っている
- 家族や友人との連絡に役立っている
- 地図や交通案内を利用している
- 見終わったあとに満足感がある
- 睡眠や家事に支障がない
- 自分でやめる時刻を決められる
- 休日に別の活動もできている
スマホは、電話だけでなく、カメラ、時計、本、テレビ、地図、財布、手帳などの役割をまとめた道具です。
利用時間が長くなること自体には、合理的な理由があります。
利用時間を見直した方がよい状態
時間の長さ以上に、次の状態があるかを確認します。
- 寝る予定を過ぎても見続ける
- 朝起きられない
- 仕事や勉強へ集中できない
- 家族との会話中も見てしまう
- 歩きながら操作する
- 食事中も手放せない
- 見たあとにいつも後悔する
- やめようと思ってもやめられない
- 趣味や運動をしなくなった
- 通知がないか何度も確認する
例えば1日2時間でも、そのために睡眠時間が1時間減っているなら、生活への影響は小さくありません。
反対に、4時間使っていても、必要な睡眠や活動を確保できている人もいます。
最も削られやすいのは睡眠時間
スマホの利用時間が増えたとき、1日そのものが長くなるわけではありません。
スマホへ使った時間は、
- 睡眠
- 運動
- 家事
- 読書
- 家族との会話
- 何もしない休息
のどこかから移っています。
特に夜は、予定が終わって自由になり、動画やSNSを見続けやすい時間です。
午後11時に寝るつもりが、気づけば午前0時半。
この1時間半は、翌日の睡眠から差し引かれます。
スマホ時間を減らす目的は、数字を小さくすることではありません。
取り戻した時間を、何に使いたいのか
を決めることです。
スクリーンタイムを確認する方法
自分が長く使っているかを知るには、感覚ではなく端末の記録を見るのが確実です。
iPhone
設定 → スクリーンタイム → すべてのアプリとWebサイトのアクティビティを確認する
Android
機種によって名称が異なりますが、一般的には、
設定 → Digital Wellbeingと保護者による使用制限
などから確認できます。
見るポイントは、合計時間だけではありません。
- 最も長く使っているアプリ
- 端末を持ち上げた回数
- 最初に開いたアプリ
- 通知の多いアプリ
- 時間帯別の利用
- 平日と休日の違い
を確認します。
自分では「少し」でも積み重なる
スマホは、まとまった2時間だけ使うとは限りません。
例えば、
- 朝:15分
- 通勤・移動:30分
- 昼休み:30分
- 夕方:20分
- 食後:30分
- 就寝前:45分
なら、合計2時間50分です。
一回ごとの利用が短いため、本人には長時間使った感覚が残りにくくなります。
特に、
少しだけ確認する
という使い方が1日に何度も繰り返されると、合計時間が増えます。
通知がスマホを開くきっかけになる
スマホを開く理由が、いつも自分の意思とは限りません。
- メッセージ
- ニュース速報
- セール
- ゲーム
- SNSの反応
- 動画のおすすめ
- アプリのキャンペーン
など、通知が利用のきっかけになります。
通知を確認するために開き、そのまま別のアプリへ移動し、気づけば長い時間が過ぎることがあります。
利用時間を減らしたい場合、スマホを我慢するよりも、
不要な通知を減らす
方が取り組みやすいことがあります。
1日30分減らすと、年間で約182時間
スマホの利用時間を、1日30分減らしたとします。
年間では、
30分×365日=10,950分
時間にすると、約182.5時間です。
1日8時間働く計算なら、約23日分に相当します。
ただし、この数字を見て、
スマホで人生を無駄にした
と考える必要はありません。
スマホを使って楽しんだ時間や、人とつながった時間にも価値があります。
考えたいのは、
その30分を別のことへ使った方が、今の自分は満足できるか
です。
利用時間を減らす7つの方法

1.最も長く使っているアプリを確認する
合計時間ではなく、上位3つのアプリを見ます。
減らす対象が具体的になります。
2.一気に減らさない
4時間を突然1時間にすると続きにくくなります。
最初は15〜30分減らす程度でも十分です。
3.不要な通知を切る
人からの連絡は残し、ニュース、セール、ゲームなどの通知を整理します。
4.見る時間を決める
SNSやニュースを、起床直後や就寝前に見ないようにします。
昼休みや夕食後など、時間を決める方法があります。
5.アプリの使用制限を使う
スクリーンタイムやDigital Wellbeingで、アプリごとの時間制限を設定できます。
6.スマホを手の届かない場所へ置く
仕事中、食事中、就寝時には、机の引き出しや別の部屋へ置きます。
7.代わりにすることを決める
ただ減らすだけでは、空いた時間に再びスマホを触りやすくなります。
- 本を読む
- 散歩する
- コーヒーを飲む
- 猫と遊ぶ
- 家族と話す
- 早く寝る
など、代わりの行動を決めます。
目的のある利用と、流される利用を分ける
スマホを開く前に、
何をするために開くのか
を意識すると、使い方が変わります。
目的のある利用
- 天気を調べる
- メッセージを返す
- 地図を見る
- 欲しい商品を検索する
- 学習動画を見る
目的を終えたら閉じやすい利用です。
流される利用
- 何となくSNSを開く
- 次の動画が自動再生される
- おすすめ記事を次々読む
- 通知から別のアプリへ移る
終わりが決まっていないため、時間が長くなりやすい利用です。
減らすなら、役立っているアプリよりも、
何となく開き、見たあとに後悔する時間
から見直した方が満足度を落としにくくなります。
平均より長くても、すぐに落ち込まなくてよい
2026年の推計平均は、1日約2時間34分でした。
自分のスクリーンタイムが4時間なら、平均より長く見えます。
ただし、
- 計測条件が違う
- 仕事にも使っている
- 電子書籍を読んでいる
- 地図や撮影に使っている
- 年代による差がある
ため、数字だけで良し悪しは決められません。
平均は、現在地を知る参考です。
目標時間を決めるなら、
自分がスマホ以外に確保したい時間
から逆算する方が実用的です。
まとめ:何時間かより、何を失っているか
2026年の調査では、プライベートでスマホからインターネットを利用する時間の推計平均は、1日153.9分、約2時間34分でした。
4時間以上使う人は23%で、2023年の12%から約2倍に増えています。若い年代ほど長い傾向がありますが、中高年層の利用時間も増えています。
ただし、この数字はスクリーンタイム全体ではなく、仕事・学校以外のインターネット利用時間です。
大切なのは、
- 平均より長いか
- 何時間なら正常か
だけではありません。
確認したいのは、
- 睡眠を削っていないか
- やるべきことを後回しにしていないか
- 人との時間を失っていないか
- 使ったあとに満足しているか
- 自分でやめられるか
です。
スマホは、長く使うこと自体が悪いのではありません。
生活を便利にしたり、楽しくしたりするための道具です。
ただし、気づかないうちに大切な時間を奪っているなら、1日15分からでも使い方を見直す意味があります。
ハテナさんのひとこと

平均は約2時間半だけど、大切なのは数字だけではないよ。
「何に使ったか」と「そのために何を後回しにしたか」を確認してみよう。
参考資料
- NTTドコモ モバイル社会研究所「スマホのネット利用時間 4時間以上が3年で約2倍に」
- NTTドコモ モバイル社会研究所「スマホでの1日のインターネット利用時間」
- NTTドコモ モバイル社会研究所「1日平均スマホ利用時間 小学生高学年78分・中学生145分」

